コラム・用語集

普通工法（非断熱）とは、文字通り断熱材を使用しないで防水や改修工事を行う事を指します。防水や改修工事の際に使用する断熱工法には外断熱工法と内断熱工法といずれも行わない非断熱工法の3種類に分けることが出来ます。
外断熱とは、主にコンクリート構造物など熱容量の大きくなることが予想される建物の外側に、断熱材などを利用して断熱層を設け、建物を外気から遮断して、建物の蓄熱を逃がさないようにする方式を指します。また、内断熱とは外断熱と反対に建物の外周の鉄筋コンクリート躯体の内側に断熱材などを利用して遮断層を設けて、断熱することを指します。普通工法（非断熱）はこのいずれの方法も用いない工法のことです。
普通工法(非断熱)は、断熱効果のある材料を用いないで防水や改修を行うため、安価で、技術も外断熱工法や内断熱工法と比較してあまり必要とされず、時間も手間がかからないだけあって早く済みます。しかし、当然ながら熱移動・熱伝導率が高くなり断熱性が低くなるので、直射日光がたくさん当たるような場所でこの工法を使うと、室内は高温になるに至り場合によっては高熱のために出火する可能性も大きくなります。反対に日光が当たらないような場所、室内などを温める可能性がないような場所などで断熱性が高いものを利用しても費用と材料の無駄となる可能性もあります。このような場合は普通工法（非断熱）を利用することを検討しても良いと考えられます。