コラム・用語集

吹付工法とは外壁塗装の方法のひとつで、仕上がりが美しく多彩であることから根強い人気があります。外壁塗装を行う際にはまず足場を組み、その後洗浄、養生、下処理という順序を経て塗装に入るのですが、その塗装は数回重ね塗りをしたうえ、最後に仕上げ塗装を行います。その仕上げの塗装に用いられるのが吹付工法です。
スプレーガンといわれるとえようをスプレーする道具を使って吹き付けます。スプレーには塗料を加工して噴射するものや空気を圧縮して塗料を噴射する物など複数の種類があります。スプレーで塗料を吹き付けていくので複雑な模様や立体感、重厚感のあるデザインなどもきれいに仕上げることができます。例えば塗料に細かい砂利や砂を混ぜて吹き付けるとそれが模様となったり、セメントを主成分とする建材を吹き付けると重厚感が増したり、粘土が高い塗料をスプレーすると凹凸のある模様ができるなどバラエティも豊かになることが吹付工法のメリットです。
しかし吹付工法にはデメリットもあります。塗料をスプレーするので飛び散ってしまう分も多く約2割程度の塗料を無駄にするともいわれています。また飛散するので近隣の家の壁や駐車場の壁などにもかかる恐れがあるため養生に手間がかかってしまうことや風の強い日には愛ごとを見送る必要があるという点などです。
それでも仕上がりがきれいなので吹付工法に慣れた職人に依頼をすることで均一性のあるきれいな外壁工事を完成してもらうことができるのです。