コラム・用語集
COLUMN- 用語集
剥落
剥落とは、一般に様々な物の表面がはがれることを指します。広い意味では塗装が紫外線や雨を長期間受けてはがれたり、樹木が季節の移り変わりに合わせて表面の樹皮を落とすことなども含まれますが、多くは工事、建築業界で構造物の表面が剥がれ落ちることを意味するために使われるようです。
現在は都市建築物だけでなく、家屋にもコンクリートを利用することが当たり前となっています。耐久性が高いコンクリートですが、気温低下、酸性雨、塩害によるダメージや、アルカリ骨剤反応と呼ばれる現象で変性し、破片が剥落することが問題となっています。コンクリート建造物には高速道路の橋脚なども含まれ、高度のある位置で剥落が起きると、落下時に人や物に当たる危険があるほか、構造物自体の耐久性も低下してしまいます。
補修も専門の技術が必要で、表面積の大きいものの補修を行うのはコストも大きくなる点が問題視されています。そのため、近年になって建築、造成される建築物に使われるコンクリートには、最初からこの剥落に強くなる対策を施されるようになってきています。手法は様々で、コンクリートの組成そのものを調整して、様々な劣化原因に強い材質にしたり、コンクリートの下層にコンクリートと強く密着する素材を埋め込むことで、剥落を起き難くさせることが行われています。
このほか、すでに建築済の外壁を強化するための特殊な塗料なども開発されており、官民を上げて都市機能を安全に維持する取り組みが進められています。
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