コラム・用語集

ドレンとは、広い意味で排水溝のことを指します。大小に関わらず、何らかの用途に利用した後の汚れを含む水や、雨水を流す穴のことをこう呼びます。一般の家屋や建築物においては、屋根や屋上に降り注いだ雨水を排水する管を指す用語として使われています。建物の外装を見ると、一戸建てでもマンションでも、雨水を流すためのパイプが外壁に垂直に立てられているのがわかりますが、あれがドレンです。
入り口は建物の上部に降った雨を集めやすい位置に作られており、これを壁に添って地面まで流し、出口は排水を流せる溝につながっています。特に地面の舗装率が高い都市部では、このドレンが整備されていないと雨が建物の上に溜まったままになり、衛生上の問題を起こす可能性があるため、この設置と管理を適切に行わねばなりません。特にリフォームを行う場合に注意しておかないと、屋根や屋上の形状が変更になったのに既存のドレンを流用した場合、水の流路が変わったため、水の大半が流れ込まず滞留する恐れがあります。
屋根にたまった水が原因でリフォーム後の雨漏りが起こるケースもあります。そのため、屋根や屋上を含む建物外装のリフォームを検討されている場合は、屋根部分だけでなく、壁面に設置されているドレンもあわせて改修するようにするのが望ましいです。屋根のリフォームを検討するほどの築年数が経過していれば、位置は適切でも管が老朽化して継ぎ目から水漏れを起こしていることもあるため、外装のチェックを行う機会があれば、かならずここもあわせてチェックを行うようにしましょう。