コラム・用語集

住宅トラブルの中でも多く報告されているのが、水濡れや雨漏りをめぐる問題。特にマンション雨漏りは、周辺住民との兼ね合いもありどう動けば良いか迷います。しかし対処が遅れてしまうと近隣からのクレームや、余計な修繕費用を払う事態につながりかねないので注意しましょう。
自分の部屋でマンション雨漏りが起こった時は、まず早急にバケツや洗面器を置いて水滴を受け止める必要があります。放置しておくと床や壁に被害がおよび、腐らせてしまう可能性があります。すでに床などが濡れていたら、雑巾でふき取っておきましょう。応急処置が済んだ後は、自己判断で修理せず管理会社か大家に連絡をとるのが正解です。その際は部屋のどの箇所で、どの程度の被害が出ているか簡潔に伝えるのが大切になります。
多くのケースでは管理会社や大家が修理業者を手配し、借主が費用を負担する事はありません。しかし借主の故意や過失で天井を破損させ、それが原因で雨漏りが起こったような場合は、修理費を請求される事も考えられます。また報告が遅くなり床などに被害が広がった時も、退去時に敷金から原状回復費として引かれる可能性はあるので、早急な連絡が重要です。
マンション雨漏りというと、被害がそれほど深刻ではないイメージもありますが、東京都内など都市部でも猛烈なゲリラ豪雨が発生する昨今。油断しているうちに部屋の中へ大量の水が流れ込み、家財にダメージを与える事態は充分に想像できます。雨漏り原因では保険金を請求できないのが一般的で、出費がかさんでしまったという話も。普段から天井の変色や水音などに気を使ってみる事が、マンション雨漏りの防止に役立つかもしれません。建物に少しでも変化があれば、防水工事の専門業者による現場調査をおこなってもらい（たいてい無料調査）早めの対処を心がけましょう。