コラム・用語集

保護仕上げとは、外壁などに仕上げとして保護剤を塗ることを意味する言葉です。使用される保護剤の代表的なものとしては、フッ素系の塗料があげられます。これら保護剤の主な役割は、防水層を太陽から降り注ぐ紫外線から保護することです。この機能はフッ素樹脂の基本的な特性である耐候性の高さに由来します。そのため、建物で一番過酷な環境下にさらされる場所に対しては特にフッ素系の塗料で保護仕上げするのがおすすめです。更に紫外線を中心とした太陽からの影響だけでなくアルカリ性、酸性に関わらずあらゆる化学薬品に対して高い耐性をもつフッ素系塗料であれば、長期的に海に近い環境などであっても外壁の劣化を防ぐ効果を期待することができるでしょう。また、ダメージからの保護だけでなく外観のデザインや質感の自由度を高めることも保護仕上げの重要な役割です。そのため、保護仕上げにどのような保護剤を使うかについては、さまざまな色や質感の塗料から好みのものを選ぶことができます。また、近年塗料の環境に対する影響を危惧する記事やコメントを目にしたことがある方は多いことでしょう。それら指摘を受け、保護剤についても環境に配慮した商品が増えているため、ホルムアルデヒドやVOCの影響を心配することなく使える保護剤が増えてきています。その結果、外壁のイメージが強かった保護仕上げを室内の内壁に対して行うケースも近年では増えてきていると言われています。