コラム・用語集
COLUMN- 防水工法
シール工法って何?何ができるの?
建物が仕上がった後2年から3年ぐらい経過すると、外壁の表面にクラックと呼ばれる小さなひび割れが生じる場合があります。これはモルタルの表面が乾燥と収縮を繰り返しているうちに小さなひび割れとなり出て来るものです。
シール工法はシーリング材やフィーラーと呼ばれる下地調整剤を割れ目に沿って充填して行く方法で、余分な微弾性フィーラーを刷毛で均しながらこれを行います。シール工法の場合、ひび割れが挙動しない場合はパテ状のエポキシ樹脂を使ったり、ひび割れが挙動する場合には可とう性エポキシ樹脂を用います。
施工にあたってはひび割れを中心に50ミリぐらい余分に充填し、ワイヤブラシなどで表面の汚れを取り除いてパテベラで巾10ミリ、厚さ20ミリほど塗布して行きます。可とう性エポキシ樹脂を用いる場合にはその下地としてプライマーを塗布します。
他にUカットシール材充填工法というものもあります。割れの生じている横にマークを付けておきます。ディスクサンダーという機械を用いてU字型に溝を設けます。巾は10ミリ、深さは15ミリ程度取ります。溝の内部を清掃し、そこへエポキシ樹脂を充填して表面上を平坦に仕上げ、約24時間養生しおこなう工法です。
あるいは樹脂注入工法という方法もあります。割れの部分から横に距離を置いてマークを付け、下地をワイヤブラシやディスクサンダーを使用し汚れや付着物を取り除きます。250ミリ内外の間隔で注入台座を取り付けた後、器具や座金を剥がして表面を滑らかに仕上げます。シール材が硬化するとエポキシ樹脂をシリンダーに充填しその後約24時間養生しおこなう工法です。
補修する箇所の状況や環境に応じてどのような工法が適しているかを決めるのは経験のある職人の腕の見せ所です。本の小さなひび割れが後々建物に及ぼす多大な影響を考えると、信頼できる業者に早めにご相談する事をお奨め致します。
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